私の座右の銘「念ずれば花開く」
仏教詩人、坂村真民さんの詩です。
念ずれば
花ひらく
苦しいとき
母がいつも口にしていた
このことばを
わたしもいつのころからか
となえるようになった
そしてそのたび
わたしの花がふしぎと
ひとつひとつ
ひらいていった
不安や孤独を感じるとき、
苦しくつらいとき、
心の底から沸き上がる「念」の力を詩った
ものだと受け止めています。
「念」という字は、「今」と「心」が組み合わさってできています。
「心を今にもっていること」過去や未来に囚われず、
ただ今精一杯生きる、それを念じることが説かれています。
仏教の中には、八正道(はっしょうどう)と呼ばれる八つの正しい道があります。
その中に正念(しょうねん)という教えがあります。
辞書による正念の意味は?
1.仏語。八正道の一。物事の本質をあるがままに心にとどめ、
常に心理を求める心を忘れないこと。正しい思念。
2.極楽往生を信じて疑わないこと。一心に念仏すること。
3.雑念を去った安らかな心。
「十方の仏を礼し奉り一にして慈氏菩薩を念じ奉り給ふ間」〈今昔・六〉
4.本心。本気
「其の後狂気、一を失ふが如し云々」
正念とは、今に心を集中することです。
あの人が、あの時、「もっと」「ああすれば」
他人と過去は変えられない
変えられるのは自分と未来のみ
だから今を大切にする
念ずれば花開く
念=目的(あり方)
一人一人の念をもち、その花を咲かすために
今を一生懸命に生きる、そしてキレイな一輪の花開く。
その念の思いが集まれば大輪の華となる。
念ずれば華ひらく
坂村真民さん 詩集「念ずれば花ひらく」
「今」
今
大切なのは
かつてでもなく
これからでもない
一呼吸
一呼吸の
今である