「願わくば我に七難八苦を与えたたまえ」
この有名な言葉は、戦国時代に一度は滅びた主家を再興するべく八面六臂(はちめんろっぴ)
の活躍で「山陰の麒麟(きりん)」と呼ばれた武将、山中鹿之介(やまなかしかのすけ)の言葉です。
「七難八苦」とは仏教のことばで、
「七難」は、火難(かなん)、水難(すいなん)、羅刹難(らせつなん)【悪鬼による難】
刀杖難(とうじょうなん)【武器による難】鬼難(きなん)【死霊による難】
枷鎖難(かさなん)【投獄される難】怨賊難(おんぞくなん)【悪人による難】
「八苦」は、生・老・病・死の四苦に、愛別離苦(あいべつりく)・怨憎会苦(おんぞうえく)
求不得苦(ぐふとくく)五陰盛苦(ごおんじょうく)を加えた八つで、七つの災と八うの苦しみのことです。
この言葉は、三日月に尼子家再興を祈願したときの言葉で、「尼子家再興のためならどんな困難にも立ち向かう」
という意思を込めて発した言葉だと考えられています。
経営の神様、松下幸之助さんも「不況もまたよし」とおっしゃってます。
何故このような言葉を発せられるのでしょうか?
多分何事に対しても「天命」「天の声」「天の導き」と受け入れ
「自分の人生は大いなるなにかに導かれている」
「人生で起こること、すべて、深い意味がある」
という信念や覚悟を定められているからではないでしょうか。
だから、不安や恐怖の感覚から解き放たれ、人生のいかなる出来事にたいしても、
「この出来事には、大切な意味がある。それは、どのような意味か」
という肯定的な問を胸に、正面から向きあうことができるようになるのでしょうね。
解釈の仕方で人生は変えられる!