自分の短所は隠そうとするのではなく、活かそうと決める。
たとえば一つお家の模型作品に例えるなら、失敗して出来た隙間やよごれ(=短所)は、
いくら隠そうとしても隠しきれるものではない。
それどころか、下手に小細工をしようとすると、かえってアラが目立ってしまう。
だからこそ大切なのは、その欠点を受け止め「どうすれば活かせるか」を考えること。
例えば「中に明かりを灯してみる」
そうすることで、隙間は作品の欠点ではなく、個性に変わる。
どんなに多くの失敗によって出来た隙間や傷があっても、
そこから漏れる明かりのすべてが、その作品を美しく引き立てる。
内側に明かりを灯すことで、欠点は光となり、作品全体をあたたかく照らす。
人も同じだ。
「人は完璧じゃない」とよく言われるけれど、ひとりひとりがそのままで唯一無二の存在。
「オンリーワン」である。
ところが多くの人は「人と違う」という理由だけで、見た目にコンプレックスを抱いたり、
内面の傷のせいで自分に価値がないと思いこんだりしている。
けれど、自分の内側に明かりを灯すだけでいい。
それだけで、コンプレックスも今日の自分をつくりあげた傷も、その人の魅力を引き出す個性へと変わっていく。
※本文の一部は、北川泰さんの作品「君と会えたから」より引用させていただきました。




