「生老病死(しょうろうびょうし)」とは
人間が避けることのできない四つの苦しみ(四苦)を指す仏教の基本的な教えです。
「生」・・・生まれる苦しみ。
この世に生を受けること自体が苦であるという考え。思いどおりにならない人生の始まりを意味します。
(与えられた命をどう生きるかが問われます)
「老」・・・老いる苦しみ
体が衰え、思うように動けなくなる苦しみ。心もそれに影響を受けます。
(蓄えた経験を次の世代にどう渡すかが問われます)
「病」・・・病気の苦しみ。
健康を失い、痛みや不安を感じる苦しみ。
(健康のありがたさ、人の支えの大切さに気づきます。)
「死」・・・死ぬ苦しみ。
命が尽きるときの恐れや、愛する人と別れる悲しみ。
(命の終わりを意識することで、今をどう生きるかがみえてきます)
よく考えると仕事も同じです。
「生」・・・新しい挑戦
「老」・・・努力と成長
「病」・・・困難や失敗
「死」・・・次の世代に託す
この繰り返しが、仕事のリズムであり、人生のリズムでもあります。
「生老病死」は、避けるものではなく、生きるための道しるべです。
苦しみの中にも感謝を見出し、学びを得ることができる人こそ、
本当に強く、優しく、そして輝いて生きることができるのではないでしょうか。




