第106回全国高校野球選手権大会
今大会も暑い夏を吹き飛ばすような熱い戦いが繰り広げられている。
今年から低反発バットになったこともあってか投手戦・接戦が多い今大会
8月17日に行われた 第4試合 早稲田実業VS大社高校の戦いも壮絶な試合となった。
試合は、9回裏大社高校が2-2の同点に追いつき延長線タイブレークに突入。
延長11回裏大社高校の攻撃は、無死1、2塁。
打席には県大会も含めてこの夏初出場の安松大希選手(2年)が送られた。
大社高校石飛文太監督は「あの場面で選手を集めて聞きました。
『ここでバンドを決められる自信があるもの手をあげろ』と。
そうしたら、安松は手を挙げて
『サードに決めてきます』といってくれたので、私は信じるだけでした」。
安松選手は「とにかく決めるしかないという気持ちでした。
監督さんが信用してくださったので、そこは自信をもって。貢献するしかないと」
2球目、3塁線ギリギリに転がるボール「奇跡だと思いました」。そして一塁へ全力疾走。
「自分も生きてやるという気持ちで走りました」1塁も「セーフ」
無死満塁という最高の状況を作り上げた。
手を挙げた裏側には
自主練習で打撃練習の前に必ずバンド練習をする。
「人一倍やっていると思っています」という自負があった。
出場機会がなくとも「自分は秘密兵器だとおもっているので」とポジティブに過ごした。
繰り出された隠し玉が、さよならのお膳立てをした。
大観衆が安松選手のバントに見とれたが、当の本人は「自分のおかげではないです。
大社高校は守備のチーム。10回、11回の守備で流れを作ってくれたので、自分が決められ
たんだなと思います」と冷静な口調で振り返った。
無死満塁、バッターはこの日も好投を続けている馬庭選手2ボール1ストライクの4球目
センターに弾き返しサヨナラ勝ち。球史に残る感動の試合となりました。
32年ぶり出場(出雲)の大社(島根)が1931年以来93年ぶりの8強入りを決めた。
感謝の心を忘れず主体性をもって行動する。
努力は決して嘘をつかない!
話合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。
こんな言葉を教えてくれた素晴らしい試合でした。
感動しました。