守破離とは?
もともとは千利休の訓をまとめた「利休道歌」にある
「規矩作法(きくさほう)守り尽くして破るとも離るるとても本を忘れるな」
からきているとされています。
「守破離」の「守」の部分は、まず先人がつくった方に徹底的に従うことです。
「守破離」の「破」の部分は、「守」りを相対化しながら研究を深めることです。
「守破離」の「離」の部分は、「破」った上であらゆる型から「離」れて自立の境地に立つことです。
そうして新たな流派がうまれるのだと、千利休は言っています。
アップルの創業者スティーブ・ジョブズも
「優れた芸術家は真似をし、偉大な芸術家は盗む」という言葉を残しています。
アップルの商品は実は他社がつくっており、それを大衆が使いやすいようにデザインしていたと!
あるジャーナリストもスティーブ・ジョブズについてこう語っています。
「最初であることより最高でいることのほうが良い。ジョブスの天才的な才能とは、ずる賢い彫刻家
であることだ。誰かに最初の一彫りをいれされ、輪郭ができてきたところで最後の仕上げを完璧に
こなす彫刻家だ」まずは守を徹底し次に改善し破り、最後の離を実践して、アップルというブランドが確立したのです。
まさに、「守破離」という教えは、自分を型にはめ、次にそれを否定し破壊して、そこを離れることで新しい
自分を作り直すという、進化発展のための英知と言えます。